このページでは、芝生の管理・お手入れで、ありがちなトラブルについて説明しています。
・病害
温暖な時期は、特に芝生の病害の季節でもあります。芝生の主な病気やその対処等については、芝生の病気ページを参照してください。
芝生のどの病害に関しても共通にいえることは、とにかく発見したら、即、対応をする!ということに尽きます。あとは、病気の芝生をそのまま芝刈り機などで刈り込みを行わないように気をつけましょう。病害がその他の健康な芝にまで広がってしまう恐れがあります。
・霜
秋口以降の芝張り後や芝が薄い箇所に霜が発生し、芝生が浮き上がったように見える現象が発生する場合があります。特に、芝の密度が薄い部分でこの現象が顕著に現れます。芝生自体への影響は、土などが霜柱で持ち上がっているだけで、それほど心配する必要はありません。
・軸刈り
芝生の刈り高 (残す長さ)を間違えたり、伸びてしまった芝を一気に短く刈り込んだりすると、軸刈りといわれる状態になってしまい、一気に芝生の景観が損なわれます。軸刈りしてしまうと、芝生の葉の部分がなくなってしまうため、芝生が枯れたような状態になってしまいます。時間がたてば、新たな芝生の芽がでてきて徐々に回復していきますが、芝生の刈り方を注意するだけで、軸刈りは防げます。芝刈りの方法は、芝刈りのページを参考にしてみてください。
・黄変色
芝生が、黄色がかった色に変色してしまう現象が発生するときがあります。原因としては、薬害または肥料の不足が考えられます。
黄変色する前に、農薬・除草剤などを使った場合には、ほぼ薬害と考えられます。接触型や吸収移行型の除草剤を利用した場合に発生します。芝生の種類によって利用する農薬は異なりますが、それを誤って利用した場合(特に西洋芝)に、黄変は発生します。最悪の場合は、芝の張りなおしが必要となる場合もありますので、薬品類の取扱には十分に注意してください。除草剤については、農薬・除草剤のページで説明していますので、参考にしてみてください。
春〜夏くらいの最も芝生が生育するべきときに、黄変色等で元気がない場合は、土に問題がありそうです。肥料は足りていますか?きちんと施肥していますか?水はけに問題はありませんか?水溜りになっていませんか?日照状態はどうでしょうか?日陰は何かとトラブルが発生しやすい場所ですので、1日を通してほとんど日陰となるような場所には、張る芝生自体を選ぶ必要がありそうです。
・芝枯れ
張り芝を施工した直後に、芝生が枯れてしまう現象が発生することがあります。原因は、張り芝自身の鮮度にありそうです。
張り芝として販売されている芝生の中には、状態のよろしくないものがふくまれていることもよくあります。張り芝は、紐で束ねた状態で保管・販売されていますので、外側は乾燥し、内側は蒸れてしまうという問題はどうしても避けられません。ですので、出来るだけ状態の良い新鮮な張り芝を選んで入手するのがポイントになります。
運悪く、芝張り後に枯れてしまった場合は、我慢強く待ち続けるか、枯れた部分の張りなおしのどちらかで対応しましょう。枯れた部分が少ない場合は、それほど気にしなくても、新芽がでて状態が回復しますが、そうではない場合(張り芝1枚まるごと枯れてしまった場合など)は、張りなおすほうが得策です。
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